大和の呪いか怠慢か

 7日午前8時ごろ、海上自衛隊呉地方隊(広島県呉市)所属の護衛艦「まつゆき」(3、050トン、163人乗り組み)が沖縄県うるま市の中城湾港新港地区沖で浅瀬に乗り上げたと、海自沖縄基地隊に連絡があった。

 同日は太平洋戦争末期、戦艦大和を故意に座礁させて固定砲台化しようという作戦の予定日だったらしい。もちろん到着できるかどうかも賭けだったので、到着できずに沈没してしまったわけですが……。
 そんなわけで、2ch軍事板あたりでは「60年越しの作戦成功」とか「大和の呪い」とかいった言葉が飛び交っていたりとか。(w

 上は関連で。下はついでで。(w

 1ビンのケチャップを濃縮して煙草の箱より少し大きいぐらいのものに固めるものでした。戦前は当然、フリーズドライ(真空凍結乾燥)などありませんでしたから、加熱濃縮しか方法はありませんでした。ケチャップ中の糖分は加熱することによりキャラメル化し焦げ臭くなってきますし、食酢(酢酸)は揮発性を持っていますから加熱すると酸味が飛んでしまいます。
 そこで加熱方法に工夫を加え,熱風乾燥で濃縮し、酢酸の代わりにクエン酸を使用し、昭和19年始め頃から生産に入りました。
 製品はロウ紙で包んで密閉し、紙箱に入れて出荷されました。ロウ紙用のパラフィンや紙箱用の厚紙も海軍から支給されました。

 固型ケチャップは将兵には好評だったようで、戦後、カゴメの関係者の友人だった潜水艦乗りは次のように語ったそうです。
「毎日毎日青海原ばかりながめて暮らしている海上勤務の将兵にとって、あの穏やかな赤い、さえた色は何とも温かく、そしてあの甘酸っぱい柔かな味は心にしみるようで、今も忘れられない。実際に溶かして食べるより、さいの目に切ったり、薄くスライスしたりして熱いご飯の上にのせて食べたが、非常にうまかった。あれを見ると、食欲がわいたものだ。」
 終戦により固型ケチャップの生産は打ち切られました。
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 固形ケチャップ、かっこいいな。