ただの物まねサルサル

 神奈川県児童福祉審議会の社会環境部会は30日、ゲームソフトメーカー大手「カプコン」(大阪市)が販売しているDVD「グランド・セフト・オート3」に残虐な内容が含まれているとして、同県青少年保護育成条例に基づく「有害図書類」に指定すべきだとの意見で一致した。
<<中略>>
 同部会は、このソフトに無抵抗の人を無差別に殺傷する描写が含まれていることなどから、青少年の粗暴性、残虐性を誘発・助長する危険があると判断した。規制は、早ければ6月中にもスタートし、悪質な違反者には30万円以下の罰金が科せられる。

 一致も何も……あれだけ買ってきて担当官が調べたとか言っておきながら、アメリカの規制の真似事をするだけですか? 独創性も何もあったもんじゃないな。ただ「規制」って言いたかっただけなんじゃないのか?

 今や、この問題は政治論争の種となっている。議員や権利擁護団体は、ゲーム業界が対策を講じられない、あるいは講じないのであれば、政府が子供たちの保護に乗り出さなくてはならないと主張する。アラバマ州で3人の警察官を殺害したとして逮捕されたDevin Thompson容疑者が、前作の「Grand Theft Auto」に触発されて犯行に及んだことを自供した。Thompsonは犯行当時、16歳だった。このような事件が報道されるたびに、この議論はさらに混迷を増している。

 殺害された警察官のうちの2人の遺族は先週、「Grand Theft Auto」の開発元であるTake-Two Interactive Softwareおよびその関係企業数社を提訴した。Thompsonがゲームにより「動機付けられ、訓練された」結果、銃の引き金を引いた、というのが提訴の理由だ。Thompsonは警察に発砲する直前に、「人生はビデオゲームだ。お前たちは、いつかは死ななければならない」と述べたという。

 米連邦裁判所は、未成年者への暴力的なビデオゲームの販売を禁じたワシントン州法が、言論の自由の侵害に当たる可能性があるとして、同法を一時的に差し止めた。
 7月27日に発効予定だった同法は、17歳以下の未成年者に法の執行者に対する暴力を描写したゲームを販売した業者に対し、1本あたり500ドルの罰金を科すことができるというもの。
 米地裁判事のRobert Lasnikは11日(米国時間)にワシントン州法の仮差し止め命令を出すに当たり、同法は適用範囲が過度に広い上に対象が限定されすぎていると指摘した。

 ちなみにアメリカでは違憲判決がでてますね。30万はワシントン州の50万超よりは少ないですが、やってることは同じだし適用範囲が不明確なのも同じだね。
 むしろこういう判断はやらないで、販売店にメーカーのレーティングに沿った販売を行うよう求めたほうがいいんじゃないのか? それに従わないようであれば、行政指導や科料を加えるとした方がシンプルでよいと思うけどね。