法律とプログラム

 ふと思った……パンデクテンシステムって人間には学習しづらい部分もあるけど、コンピュータにとっては理解しやすいんじゃないかって。

 一般的なプログラミング言語ではまず最初に定義を行い、それから実際のプログラム本体を先の定義をベース記述していく事になる。特にオブジェクト指向言語においてはパーツの再利用による工数低減を目的に、大枠となるオブジェクトの定義を用途に応じて拡張していく形式で定義を行う。
 この過程において派生したオブジェクトは、基本的に親となったオブジェクトの設定を引き継ぐが、定義の際に必要に応じてこの設定を上書きすることも可能となっている。つまり基本的には親オブジェクトの拡張であるが、その一部に親とは異なる例外を含める事もできるのだ。
 また個々のオブジェクトを設定する際に、その中に動作の定義にあたる「関数」を含めることができる。法律に直すなら、これはさしずめ刑罰の定義などに相当するだろうか?
 この考えを拡張していくなら、パンデクテンシステムで記述された法律の多くはコンピュータに実装可能だと考えられる。もし実装されたなら、個々の事象に対して関連事項を要求する事により、関連法令を一括して解釈・表示する事ができるのではないだろう。きっと、法整備を行う官僚さんたちもデバッグが楽になるのではないだろうか。(それとも埋没していたバグが大量浮上か?)

まとめ
パンデクテンシステムは、法律におけるオブジェクト指向言語である。

 これを元にオブジェクト指向のメリットとデメリットを論じれば合格できるかも?(w