超音速とエンジン


こういったSSTといわれる超音速旅客機って燃費、騒音などの環境問題で計画が頓挫してたような記憶があるけどどうなってるのかな。羽田に離発着するSSTを京浜島あたりから見られる日はくるのかな〜。
 だからこそのラムジェットなのですよ。

  1. Supersonic Combustion Ramjet Engine スクラムジェットエンジン
  2. スクラムジェットエンジン推力を従来の3倍以上に増強 [NALアーカイブス] | JAXA

 既存のターボジェットエンジンによる超音速飛行は非常に比推力が低く、戦闘機がアフターバーナーを使用して超音速飛行した場合は数分で全燃料を消費する事になる。(1)の比推力グラフを見てもわかる通り、ターボジェットによる超音速巡航は非現実的な話なのだ。
 ここで登場するのがスクラムジェットである。スクラムジェットは高速時に流れ込む空気の力で圧縮を行うため、エネルギーロスに繋がる圧縮ファンを必要としない。圧縮機が無いと言う事は低速での飛行が出来ないわけだが、超音速飛行時の比推力はターボジェットの巡航時の比推力に引けを取らない。
 ちなみに騒音問題については、多くが誤解によって構成されている。超音速機とはいっても、離陸時からすぐに超音速飛行ができるわけではない。まずは亜音速以下で離陸し、十分に高度を取って空気抵抗が低くならないと速度は上げられない。低高度の空気が濃い状態で超音速など出そう物なら、大気圏に突入する宇宙船と同じく……というほどではないが、同様の空気抵抗による過熱によって機体が損傷を受ける可能性があるからだ。十分に高度を取ればソニックブームを始めとする飛行時の爆音は聞こえないし、大陸間航路であればその頃には既に海の上に出ている事だろうから。(w